Helpfeel Tech Hour vol.3 「アクセシビリティを始めたい!編」に参加してきました
社内向けに書いていた記事を、一般向けにrewriteした。 イベントURLは:Helpfeel Tech Hour vol.3 「アクセシビリティを始めたい!編」。
主にBEを担当している私にとって、アクセシビリティについて考える機会は現状あまりないのですが、別にいいじゃん!なんだか面白そうなトーク(LLMsとアクセシビリティ)あるし!ってことで参加してきました。
イベント概要
Helpfeel社(Scrapbox作ってるとこ)主催で、銀座で実施しました。Webアクセシビリティの知見を発表するのではなく、取り組み始めたばかりだからこそ話せることもある、という趣旨のイベントでした。 CTOいわく
びっくりするくらいスタート地点と思われるかもしれない、そんなスナップショットをここでは見せます
Webアクセシビリティについて
Accessibility = Acess + Ability
であり、製品やサービスを利用できること、その到達度を意味します。
a11y
と書いたり。一般的な文脈では、心身の機能になんらかの制約がある人が、それに関わらず、ウェブで提供されている情報にアクセスし利用できることを言います。と書くと、高齢者や障害者を想定すると思うんですが、そういった方に限らないです。というか人に限らない(と思う)。
例えば、以下もアクセシビリティと考えることができそうです:
- スクリーンリーダーでわかりづらい文章は、普通に読んでもわかりづらいかも
- 操作デバイスが使えない環境での作業可能性
- 情報をAIが可読しやすいようにする
外出が困難な方にとって、Webから情報を収集すること(特に、行政 / 公共に近い領域)の重要性は一層高くなります。
書籍では、比較的最近、Webアプリケーションアクセシビリティ──今日から始める現場からの改善 WEB+DB PRESS plusが出版されました。弊社のデザイナーは輪読会で扱ったとのこと。
発表内容の概要と感想
オープニング
Helpfeel社が取り組み始めたきっかけは、商談にて「デジタル庁が公開しているアクセシビリティは対応済みですか?」と聞かれたことらしいです。アクセシビリティはやった方がいい、ではなく、やらないと死ぬという段階にある、と認識したとのこと(身体障害者手帳の所持者は428万人)。
アクセシビリティに取り組むことで、次のメガネを作りたいと言っていました。またPOboxのような真のユニバーサルデザインを作ることにもつながるという話もしていました。
このオープニングが一番熱かった笑
トーク① 「開発組織外の他業種も巻き込んでアクセシビリティに関する機運を高めつつある話」
どのように知識共有や相談の仕組みを構築したか、という話。
手順としては、資料を作って、組織横断的に重要性を啓蒙したらしいです。
あとは、Slackでチャンネルを作って輪を少しずつ広げ、月に1回(だっけな)、a11y作業Dayを作ってハドルで垂れ流しつつ作業をしていたとのこと。
トーク② 「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックと始めるアクセシビリティ」
デジタル庁からでている、ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックに沿って、知識0からアクセシビリティを反映していった話。
重要度の高い項目から、順番に対応していったとのこと:
- マウス禁止で、プロダクトを操作する
- できるか? できたとして、どこかで袋小路にならないか?
- 自動再生がないか?(コード上でautoタグを探す)
- alt属性がついていない箇所はないか?
- この辺りは、eslintにルールとして入れたらしい
ガイドブックから抜粋すると:
うーむ、わかりやすい(それはそう)。
本ガイドブック、かなり具体的なことも書いてくれています:
- 「詳しくはこちら」はダメ、リンクはちゃんと表現する
- チェックツールで見つけられる問題は、ウェブアクセシビリティの問題の2割から3割程度
- 公開2週間前にテストでは遅いので開発マイルストーンに段階的試験を組み込む
トーク③ 「LLMsとアクセシビリティ」
このためにいったやつ。人間にとってのアクセシビリティとLLMsにとってのアクセシビリティの共通点や類似性について。scrapboxで発表してた。
AIを使った色々な個人開発をしていたら
- 情報にはAPIでアクセスできたほうが良い
- 文章は曖昧さのない明瞭完結の方が良い
- 画像も明瞭簡潔なものがいい(情報量をあえて落とした地図情報をインプットにすることで、精度が上がる)
といった話をしてました。全部は追いきれなかった。
アクセシビリティの文脈では、人間が情報をみる、という前提があるが、AIの視点から機会可読性を高めることが、人間にとっても可読しやすくなり、またWebページとして淘汰されにくいのではないか?という話をしていました(ただしWebからアクセシビリティの情報を含んで取得しているわけではないと本人は言うらしい)
気づきと感想
アクセシビリティについて、ほぼ知識なく参加したのですが、行って良かったです。参加しようとすると、何となくアンテナが立つし、どうせ言ったんだからレポも書こうとするし、そうするとちゃんと聞こうとするし、質問内容やネタを持っておかないと、後の懇親会できついだろうし。。
ちなみに(めちゃ不安だった)懇親会でも数名の方と話してTwitterも交換できたので良かったです。
20230521-20230528
今回は週報という粒度にしてみる。
- Codewars
- 5 kyuになってた
each_char
、地味に覚えられない
- TinyLocalStorageViewerを作った
- localStrageの値を取得してくるという単純な実装をした
- ただ開発環境ではうまく動いてなさそう
- Array Visualizerを作った
- ただの配列の中の文字を表示させているもの
- もう少し色々やる想定で、あくまで見た目上のためのプロトタイプ
- (今すぐ改良するつもりはあまりない)
- koho-shienを作った
- この中で唯一役に立つ可能性があるgas
- Gmailから検索してSlackへ通知してくれる
- websocket-node-rubyを作った
- 仕事でWebSocket通信を扱っていたため、基本的なサンプルで動作を確認した
インプットよりアウトプットかつ量重視だったけれど、しょうもないものだったらすぐ作れるとわかったし、もう少しまともなもの、という気持ちになってきた。不満しかないが、そういうことに気付けたということで、日誌として残しておく。
次は宇宙や地理空間あたりを少し考えている。